こんにちは!エコモビリティ北海道代表の小川です。
私たちEMHのこだわり。そこにファッション性があります。自転車もそのひとつであり、「見て良し・走って良し・環境に良し」を目指しています!ここ数年で物価高を痛感している方も多いと思います。賃金も上がらず、生活必需品以外は節約を第一に考えるようになりましたね…。家計の節約で真っ先に切られるのが衣料品かもしれません。
過去の経験から本当に良いものが残り長く愛されること。すなわち節約につながります。今回は2000年代前半の裏原ブーム衰退から不況の世を経て、どのようなモノが愛されてきたのか独自の目線で今後のトレンドを考えていきたいと思います。
1990年代に一世を風靡したハイテクスニーカーブーム。それがひと段落すると感度の高い人たちの間では他人とは少し違った服と希少性を求めショップに列を作るようになります。当時大学生だった私も地元セレクトショップに足を運んだ記憶があります。それ以前はストリートカルチャー中心の雑誌が流行を極めましたが、その興味も「smart」や「MEN’S NON-NO」といったショップ回りや着こなしコーデ中心の雑誌に移っていきます。当時はインターネットも普及されておらず、情報入手はTVメディアや雑誌がすべてでした…。
東京ではA BATHING APEのNIGO氏、UNDER COVERの高橋盾氏の「NOWHERE」を皮切りにセレクトショップが流行を極めます。GOOD ENOUGH,NEIGHBORHOOD,GDCを扱うMADE IN WORLD ,realmadHECTICその他多数の日本のストリートカルチャーに影響を与えたブランド、セレクトショップがありました。古い雑誌に目を通して記憶を辿り…またの機会に!当時のストカルの知識は日本ストリートカルチャー大学さんの「Supreme大流行の発信地は日本だった!」をご参考ください。『Supreme世界史②~シュプリームが世界的に大流行したあの裏に〇〇がいた!?~』ストリートカルチャー学3限目
地方都市でも原宿・渋谷・恵比寿・中目黒などに追随してセレクトショップでそれらを取扱いし隆盛を極めますが、悲しいかな2005年頃には裏原宿ブームも段々縮小していきます。消えゆく裏原ブランドの理由として倒産・買収に加え、ファストファッションの進出など様々なトレンド変化が考えられますが、この辺りはまた掘り下げていきたいと思います!
就職してお金もある程度自由に使えるようになった2008年頃~生き残った裏原ブランドを再び追いかけ始めると、消えてしまったブランドが多い中、いくつかのブランドに目を向けることができました。中でもSOPNETやNONNATIVEといったブランドは飽きのこないデザインとジャパンメイドという共通点があり、その頃から頻繁に着用するようになり、現在も特に愛用するブランドです。
2010年頃になるとあるブランドを追いかけるように。それが「visvim」です。2000年設立。デザイナーの中村ヒロキ氏は今や世界中から注目を集める。2005年に「haneyee.com」(ハニカム)を藤原ヒロシ氏やSOPH.の清永浩文氏と立ち上げ。その関係から様々なコラボレーションを実現していきます。2008AWにはSupremeとのコラボレーションも実現。初めの頃はシューズブランドという認識で、FBT、TWONBLY、LOGAN、SKAGWAYなどが主なラインナップだったような気がします。当時は特に目にとめることはありませんでした。2010年SOPHとのコラボレーションモデルでホーウィン社製の上質なレザーを使ったSERRAや高級サンダルCHRISTOが発売されます。ショップで一目ぼれした私は即購入し、今も手入れを欠かさず大切に使用しています。
約12~13年経った今も素材にやや劣化は見られるものの時代を感じさせません。当時は雑誌「SENSE」を購読。visvimは数多くの特集が組まれ、CODURAバリスティックナイロンを採用した丈夫なBallisticバックパックや2.5L GORE-TEXを採用した都会的なアウターに釘付けでした。地方では買える手段が少なく…唯一のセレクトショップに足繁く通い、悩んだ挙句購入したのが初のバックパック(Lamina picaro 22L)。当時48,000円…。今では同型のものが88,000円となっています。デフレ不況の中、高価な買い物でしたが今でも本当に満足しています。visvimと出会い、私の中の「トレンド」はシンプルで愛用できる素材や価値の探求つまり「本質」へと変わっていきました。10年以上経った今もその想いは変わっていません。
visvimのビジネスモデルは素材に染物加工やビンテージ加工、高級レザー素材などで付加価値をつけ、他ブランドと圧倒的に差別化を図った高価格帯の商品展開。フランスエルメスのバーキン職人が手縫いで作る本革のHOMER TOTEやモンクレールをパートナーに迎えたMONCLER Vの展開、エリック・クラプトン氏はじめ海外にも愛用者が多く、ジャパンブランドの価値を押し上げた正真正銘の勝ち組といっていいでしょう。オークションサイトで過去モノを売買すると、海外転送業者が購入し本国まで輸送するという現象が目にとまります。すなわち、外国人からの根強い人気を感じる今日この頃。
~物価高の今だからこそ長く使える良いものを!~
少子化、増税、円安…。物価高の波はまだ収まる気配を見せません。久しぶりに街に出ると、すべてのものが以前より2~3割高く感じます。衣料品にはなかなか手が出ず、フリマサイトやオークションサイトで同商品を物色する程度となりました。
そんな今、過去に購入した商品を再構築コーデしています。デザイン然りで長く愛用できるvisvimの魅力はそこにあると思います。今や1着定価20万円以上するもの、前述のバックパックも10万円に迫っています。物価が高騰している今だからこそ本当に良いものを選んで、モノづくりに納得し長年使えるものを選ぶのが良いのかなと思っています。時間の経った靴や洋服でも大切に着用し、定番や本質(スタンダード)を追求し、自分らしいコーディネートを楽しみたいものですね!