こんにちは!エコモビリティ北海道(EMH)代表の小川です!
今シーズンのニセコは一層インバウンドに沸き、ウィンターアクティビティがさらに活況をみせる年となりました。さて、雪解けが進み春が近づいてくると自転車を引っ張り出してきて整備やカスタムをしたくなる。そんな季節となっています!
今回取り上げるのは、
プジョーのパシフィック【Peugeot Pacific】
2000年頃、学生時代に憧れたPeugeotの小径車。当時はPeugeot Colibriが街乗りブームで流行っていましたが、16インチのタイヤでは遠出は厳しく、当時ミニベロといえばBD-1のOEMでサイクルヨーロッパジャパン(恐らく?)から企画・販売されていたPeugeot Pacificを推す雑誌や記事が目立ちました。
当時読んでいた「ミニベロ街乗りバイブル」という雑誌。古い本で発売日を見ると2008年となっています。穴が空くほど読んだ記憶があります(笑)
BD-1の誕生はドイツのダルムシュタット工科大学の学生だったMarkus Reise氏&Heiko Muller氏の出会いによって生まれる…。1992年、自転車模型から現在の折りたたみと同じ構造のプロトタイプを作り上げ、「Birdy」(BD-1のオリジナルネーム)と名付けた。その後改良を重ね、パシフィック社の協力のもと量産体制を整え、1995年製品化。スポーツの走行性能と折りたたみを両立させたBD-1を生み出した。「BD-1は自転車が本当に好きな人のための自転車」・・・Heiko Muller
[引用] ミニベロ街乗りバイブル 枻出版社 2008年
ブロンプトンやダホンと並んでいつかは乗ってみたいと思っていました。ここ15年ほどでBD-1もモノコックフレームが主流となり、こちらのモデルはオークションサイトなどでも安価で取引されるようになりようやく手に入れることができました。
…というのも2005年くらいより以前のものはフレーム、特にシートポストやハンドルポストにクラックが入りやすいことが知られています…。詳しくは未知数ですが経年でアルミも劣化するとのこと。こちらはまだ大丈夫のようです!2006年、モノコックフレームの登場からは剛性はアップし劣化も起きにくくなったようで、形も格好よく曲線が何とも言えない美しさ!
現Birdyからはフレーム強度を上げ、Classicタイプが発売されていて、沢山の種類が発売されています。2021年発売の「birdy BOOK」も買ってみたいと思っています!BD-1は奥が深く、歴史を紐解いていくのも楽しいかと思いますのでいずれこちらにもあげていきたいと思います。
さて、こちらはサビサビで購入し、オーバーホールするつもりでした。ホイール・チューブ・タイヤ・サドルは新品交換済みです。まずは固着したBBとスプロケット、チェーンの交換を載せていきます。拙い内容ですがご容赦ください!(笑)
まずはクランク一式を外して、リアディレイラーを外し、チェーンも切っていきます。チェーンリングボルトも交換したいですが…。
チェーン外し工具を使ってコネクトピンを抜きます。
注意していただきたいのは…フロントチェーンリングからチェーンを外しておかないと切ったときにチェーンの張りが弾けて暴れ、ケガをします!今回私やってしまいました…皆様お気をつけください!
チェーンが外れました。リアディレイラーも外します。※チェーンは取っておきます。
ディレイラーを外すのはスムーズにいくと思います。部品をなくさないようにご注意ください。十分使える状態ですのでディレイラー・ハンガー・プーリーなどを清掃・注油して付け戻します。
ついでにBBも外して洗浄します。まずは左側をBB外し工具を使って外します。右側も外します。
抜けました。中々の固着具合です!(笑) 新しいBBはUN300
BBシェルのネジ部分にグリスを塗ります。BBのネジ部分にもグリスを塗ります。外す工程と逆の手順で装着していきます。
クランクシャフトをきつめに締めます。右側→左側 クランクも交換しましたが、BB軸長を変えなければフレームにギリギリ干渉するため結局元のクランクに戻しました…。
それではスプロケットの交換に移りますが、今回は新品のホイールごと交換しましたので、スプロケットの取り外しはありません。
「SHIMANO ALIVIO 8s」歯数は標準の11-30T。
チェーンも交換です。「SHIMANO 6~8速用HG40」先ほど外したチェーンと並べて、同じコマ長さにカットすれば調整せずに済みます。
はみ出た部分をカットします。
チェーン付属のコネクトピンをつなぎ目に差し込んで接続させます。